最近読んだ本紹介

はじめに、これはAizu Advent Calendar 2020 の記事です。

adventar.org

もう年末です。会津は寒いですね。

今回は僕が最近読んだ本をネタに記事を書きたいと思います。 2冊ともエンジニアリングに関する本なので小説とかの物語系ではないです(笑) 興味がある方は是非買ってみてください!

目次

正しいものを正しく作る

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この本に出会ったのが帰省した時に立ち寄った紀伊國屋書店の一角でした。完全にタイトル買いですね(笑) 本自体がすごく分厚く内容もぎっしり詰まっているので、3ヶ月前に買った本なのにまだ読み終えていません.....

エンジニアリングに携わる人全員が直面する「プロダクトの不確実性」へアジャイル開発で挑んだ筆者の経験から話が展開されます。

アジャイル開発とは?

昔からプロダクトの開発手法には様々な種類があります。 詳しく書くと本一冊が出来上がってしまうので簡潔に。

例えば、機能1,2,3に対して「企画→設計→実装→テスト」の工程があるとします。

よく比較に出されるウォーターフォール型開発では 一つの工程を完成させてから次へ進むことになっています。

図で言うとこんな感じです。 f:id:IRhate:20201217174025j:plain

ハードウェアや信頼性の高いシステムを作る際に取り入れられることが多いようです。 しかし途中で変更があったとなると戻るのが大変という弱点があるので、開発段階で変更の多いサービスを作る際には向きません。

対してアジャイル開発は

機能ごとに工程を見積もるため、実装中に仕様の追加/破棄があるのはもちろん場合によっては実装すらやり直すこともあるそうです。

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さらにこの工程をスプリントと言う一定間隔の期間を用いることで細分化します。 スプリントの中でまず開発を進め、振り返りをすることで次にどういったアクションをするのか を計画します。これによって、プロダクトの見通しがたちづらい場合にも柔軟に対応ができると言うことです。

この本は、事前にアジャイル開発の経験があった方が納得感を持って読むことができると思います。 買った当初は知識も経験も全然無かったので、レトロスペクティブやバックログとか言われても「ふーん、なるへそ」くらいの浅ーい感想しかなかったのが残念でした。 でも、幸い今のアルバイト先でバリバリにアジャイル開発しているため、もう一度最初から読んでみると理解が深まるかもなって感じです。

NETFLIXの最強人事戦略

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最初に紹介した「正しいものを正しくつくる」の中で偶然紹介されているのを発見したのが出会ったきっかけでした。面白そうだったので即Amazonでポチりました。 NETFLIXというのは、昔はレンタルビデオ配送やってて、オリジナルコンテンツを制作するにまで成長したシリコンバレーの大企業です。 (意外に昔からあって驚きだし、20年前にTSUTAYA DISCASみたいな事やってたみたいだから尚驚き)

ざっくり内容を言うと

・社員を本気にさせるなら福利厚生やインセンティブは意味がない

・優秀な成果を出す人材でも適さないと判断すれば解雇

個人的には賛否両論あると思っていて、最初読むと「何言ってるんだこの人は?」的な感想を抱く人が多いと思います。 自分たちの常識で考えると、優秀な人材はなんでもできそうと判断されがちなんですけど、この会社が欲しがっているのは特定の分野に突き抜けて優秀な人。これはシリコンバレーの企業に限った話ではないのでしょうが、少なくともNETFLIXは創業当初から映像コンテンツに特化した事業を展開していて、今もストリーミングサービスで世界を席巻してる業界だからこそ、多様性よりも本当にそこに適した優秀な人材がチームで必要としているみたいです。逆にGoogleのような企業は様々な人材を世界中から集めて議論させてイノベーションを起こすことを目的にしてるため、NETFLIXとは方向性が違うらしいです。面白いっすね!

ただ僕は、この本に書いてあることがそのまま日本企業にとっても正しいやり方だとは思いませんが、アメリカで起きてることは何年か経つと日本にも輸入されてくるのでスタンダードとはいかなくともなんらかの影響は受けるかも?と思いました。

さいごに

去年は自作アプリの記事を書いたのですが、今年は本紹介にしてみました。 (最近ちょこっと手をつけたサーバーサイド系の話もしたかったけど、今はひよっこなのでピーピー言ってるだけになりそうです。多分また今度書きます。)チーム開発に興味があるので来年はそういった経験を増やしつつ、就活や卒業研究とかも頑張っていかないとなぁ(真面目)

それではメリークリスマス!